趣味で家庭菜園をしています。
主に自家採種について取り上げる予定です。

自家採種をする理由

自家製堆肥と米糠ぼかし、無農薬で野菜を作っています。市販の種の採取場とは土やら気候やら条件が異なりますので、私の痩せた畑では大きく育たない作物が 多くあります。自家採種を繰り返すことで、自分の畑に適応した作物を育てていきたいと考えています。地力が足りないのは重々承知ですが、色々と試してみます。

種について

種は固定種、在来種、交配種に分類できます。

固定種や在来種は母本選抜した同じ品種の親同士を掛け合わせたもので、その種からは親と同じ性質の作物が育ちます。 同じ育て方をしても個体にかなりのばらつきが生じますが、それが固定種や在来種の環境適応力と個性だと思います。 交配種より優れている点は、価格が安いこと、自家採種できること。

交配種は違う親同士を掛け合わせたもので、そこから採れた種は雑種強勢で一代目に限り、両親より優れた性質を持ちます。 固定種より優れた点は、均一に育つこと、収穫量が多いこと、病気への抵抗力が高いこと。育ちにばらつきがあり、病気にやられ、収穫量が少なくて、 見た目が悪くて売れなければ生産者は困るわけで、大抵の作物はこれらの特性が味より優先されているようです。 では味が悪いのかというとそうではなく、例えば糖度の高いトマトやトウモロコシといった、味にこだわっている交配種の品種も多くあります。

採種について

自分が望む特性の固体を選抜し(母本選抜)、そこから採種した種から育成し、また母本選抜を繰り返し、特性のばらつきが無く固定化されたものが固定種です。 世代を重ねても同じ特性になりますので、固定種は自家採種に向いています。

交配種は一代目に限り雑種強勢で両親より優れた性質を持ちますが、そこから採種した二代目は、優(父)×優(母)、優(父)×劣(母)、劣(父)×優(母)、劣(父)×劣(母)の4種類に特性がばらつきます。 ここから優(父)×優(母)を母本選抜し、世代を重ねても性質がばらつかなくなるまで(5代~10代くらい)採種を続ければ、交配種の採種も可能です。 ただし、述べた通り非常に手間がかかりますので、高くても種を購入した方がコストパフォーマンスに見合うと思います。

育成する地域、風や虫による他品種との交配、母本選抜の仕方等で、作物の性質が変わってきますので、家庭菜園規模では特性を維持することが難しいと思います。 味が変わったり、収量が変わったり、突然変異が出たり、育たなくなったりと色々あるでしょうが、それが家庭菜園での自家採種の醍醐味かと思います。

自家採種の方法

実際に作っている作物の一覧です。採種方法は種、品種名のリンク先を参照してください。(準備中)

小豆 甘とうがらし オクラ
カボチャ キュウリ
タアサイ トマト
ナス ネギ
ピーマン
モロヘイヤ